こちらは個人サークルexams(イグザムス)
鷹匠朱奈の作品掲載・情報ブログになります。
BL、ボーイズラブ、やおいなどの単語が理解出来ない、
または不快感を覚える方の入室は御遠慮下さい。
ゲーム・アニメ制作元、出版社各位とは関係がありません。
詳しい内容については右サイドをご覧ください。
【毎週新テニの感想】
別ブログに毎週渾身で書いてします♪
こちらからどうぞ。
【自家通販について】
現在、戦国BASARA同人誌は
●「The Last Party Night」
2011年冬コミ新刊蒼紅中心劇場版その後小説
●「蒼紅瀬戸内関ヶ原、海へGo!」
2011年夏発行 現代パラレル小説
以上二種類が自家通販可能です。
詳しいことは、メールにご住所お名前を明記して
fatimafatisjp★yahoo.co.jp→★をアットマークにして
「通販について」のタイトルでご質問くださいませ。
ご返信が一週間経過しても無い場合、お手数ですが
「拍手」ボタンにてお問い合わせください。
【リンクについて】
こちらは、同人誌やBL、ボーイズラブ取り扱いのサイト様のみ
リンクフリーです。必ずトップページに
登録をお願いします。バナーはお持ち帰りで。
http://doramamaker.blog18.fc2.com/
↓お世話になっています。http://hana.fem.jp/bsr/
同人誌 | comment(0) |
先日、拍手ボタンにて通販についてのお問い合わせを
下さったk様、恐縮ながら
もう一度アドレス宛にメールを頂けますでしょうか。
度々申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
鷹匠
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「新テニ」放送中はしばらく更新が
滞ります。
また夏コミ申込みが終わった頃に
オフ活動についてなどご報告しますね。
新テニ第4話レビューはこちらから。
2011年コミックマーケットに新刊として出る
exams最後の戦国BASARA本です。
小説で、劇場版以降の物語になっています。
一日目西ホール い38a examsにて。
蒼紅中心ほんのりHあり、瀬戸内&関ヶ原テイスト。
念願だったアニキと幸村の初めての出会いなんかも。
書店委託「とらのあな」様で予定していますが、
自家通販も受け付けます。
fatimafatisjp★yahoo.co.jp→星を@マークにして
メールをくださいませ。件名「通信申し込み」にて。
二日間返信が無い時は、恐縮ですが拍手コメにて
お問い合わせください。
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伊達政宗は奥州の地を愛してはいたが、
だがこの土地に有るのは楽しい思い出だけではない。
禍々しい記憶も苦渋の想いも、
封印した片目失明の悲哀も、光も闇も全てが
ここに消えない傷跡と共に生涯横たわっている。
けれども、幸村が新しい城に入った事で、
その闇が一気に消し飛んだのだ。
毎朝、政宗は幸村と共に起きて彼に統治の方法と知略を教え、
彼の好きな甘味を発明し、刀と槍を激しく交わらせて、
そして夜には優しさと凶暴な愛情で彼を抱いた。
常に幸村に背中を憧憬の眼差しで見つめられている緊張感は、政宗の
卓越した政治才覚を更に研ぎ澄ませ、活力となって充実させた。
最初は不安の表情を見せていた幸村も、やがて独眼竜の生地に馴染んで、
まだ遠慮はしつつも政宗の左隣を自らの居場所と落ち着いたのである。
こんなにも楽しく輝ける日々を、政宗はこの郷里で味わった事が無かった。
まさに氷が焔によって溶かされ、
緑芽吹く春を迎えた幸福に酔いしれた訳である。
徳川家康が中心となって日の本の泰平統一が成された今、
幸村ともう命懸けの戦いは出来ない。
紅蓮の鬼の炎に身を焼かれる至上の恍惚は二度と得られないのだ。
それならば幸村にどうやって一心同体の対として
己の存在を刻みつければ良いのか。
他に答えは無い。深く強い政宗の想いで
まだ幼い純粋さだけ含み水揚げされていない蕾を、
政宗の手で咲き誇らせるしか術が無かった。
「好敵手」が「かつての」と変わらざるをえない時代になった時、
「ならば永遠の番になるしか他は無い」と。
嘲笑うならばそうしろ、紅蓮の鬼は永遠に俺だけの物だ。
信玄が果たしてそんな独眼竜の苦渋に自らの
謙信への想いを同調させたのか、それとも同情したのかは分からない。
ともかく幸村は政宗の腕の中にいる。それだけだ。
しかし、共にいるからと油断が出来ないと痛感したのが昨日だ。
一日早く到着して奥州から蝦夷を見聞する人物の訪問を知らず、
政宗は一日だけ幸村を一人にした。
まるで花嫁の侍女のように付いてきた猿飛佐助も
信玄への報告で留守であり、幸村も庭同然となった伊達領に慣れて
「栗拾いに行きたい」と申し出て来たのだ。
苦手な勉学で疲れても泣き言一つ零さない「伴侶」に政宗は上機嫌で
許しを与え、自分は小十郎を連れて旧上杉領を見に行った。
すっかり日も暮れて青葉城の正門を潜ると、
待っていたのは「幸村公いまだ戻らず」の報。
あの嘘一つつけない幸村が何も告げずに…。
血の凍る予感に追われ政宗は探索に出た。
向う見ずなところがあるから、川に落ちて…
いや熊にでも出会ったか…と
こちらもまた不安な顔の小十郎を従えて、森の奥へ…
と入ると意外な場所から
探し人の声がしたのだ。
揺れる松明の炎の中、確かに幸村はいた。
白馬に乗る石田三成の腕の中である。
栗の棘を踏み抜いて転倒した幸村は、
そのまま谷の入り口近くまで落下して、
しばらく気を失っていたらしい。幸運にも
そこへ偶然通りかかったのが、
蝦夷の港を確認して政宗の元へ向かっていた三成だった…
というオチなのだが、信玄から頼まれた幸村をもう少しで
失うかもしれなかった、という事実は
政宗の自尊心を手酷く傷付けた。幸村が
「そのようにお気になさる程では…」と
取り成しても紛れない。
政宗の気落ちを見て幸村が落ち込まないはずがない。
しかも政宗から貰った正絹の
足袋を血で汚してしまったのだ。
その幸村を元気付けたのが元親だというのも、政宗の気に障った。
…政宗殿が苛立っておられる…。
当然、番の竜のその怒りの気は実に正直に若き虎へと伝達する。
自分を包み込むように抱き上げ、奥から裏を回り
客間へと進む眼帯を見上げながら、
「紅蓮の虎」真田幸村は、落としそうだった溜め息をそっと殺した。
【略】
徳川家康が関東の「江戸」という土地に新たに城を築き、
「東照権現」の権名の元に統治を始め、
石田三成が「太閤」位を継承して改築した大阪城に居を構えて、
二人が並行し日の本を治め始めて二月もした頃、
そっけない断りの手紙続きに痺れを切らした
伊達「陸奥守」政宗が、幸村の元へ馬を走らせて来たのは今年の夏。
幸村としては全く悪気は無かった。
対等になるまでは会えない、と決意を固めたのは
政宗に似合う武将になりたかったからであるし、
どうしても会ってしまえば
竜に丸めこまれてしまう。政宗は一昼夜駆けて来た息を乱し、
滝の様に汗を流しながら
乱れ髪も泥に濡れた着物もそのままに、
下馬して開口一番詰った。
「アンタは冷たい」
傷付いた幼い顔を見て隻眼の男は
「泣きたいのは俺だぜ」と吐き捨てる。
言い訳はしたくなかった。黙っていると
「アンタがあがいてるのは俺も分かってる」
と気不味そうに顔を逸らす。
「だが、こちとら何カ月もほっとかれて
満足出来る程老いちゃいねーんだ。
惚れた相手にゃ会いてぇし、抱きてぇ。
…アンタだって俺を思って体を慰めた夜もあるだろ?」
引き寄せられ、強く強く抱き締められて、
思わず接吻に応えてしまった。
いつも政宗が丁寧に合わせる香に心が揺れる。
「取り決めをしようぜ」
発案したのは独眼竜その人である。
「俺達も決めるんだ。徳川と石田みてぇにな…
お互いどこまで踏み入れるのを許すか。
ただし、俺とアンタはもう離れられねぇ体になっちまってる。
分かるだろ?
だからあいつらとは色が違う取り決めだ。
…そうだな…まあ夫婦が仕事の有る夜は寝室を
別にする…ただし三日が限度だって、simpleなruleだよ」
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夏コミ8/12発行済み「蒼紅瀬戸内関ヶ原で海へGO!」の
表紙になります。
A.5 P.56 \500になります。
スパコミに発行した「伊達男」と内容はシンクロしていますが
単独で読めます。
現代パロで、それぞれ大学生だったり若き実業家だったり
高校生だったりする映画メンバーが、島津のじっちゃんの離島
にて夏休みを凄いお話。
蒼紅で三成→幸村表現があります。
蒼紅は成人向け表現がありますので、ご購入予定の方は
身分証明書のご提示をさせて頂く場合があります。
よろしくお願いします。
以下サンプル文章。
■伊達政宗…19歳・幸村の旦那様。既にハーバードとイェールを卒業し、
DATEグループの社長をしている。
幼い頃から飢餓感にさいなまれ、ナイーブで神経質な青年だったが、
幸村と出会って前世魂を思い出し精神的にに安定するようになる。
17歳の幸村と結婚した。
■真田幸村…17歳女性。何かしらの理由があって前世魂を全く失っているが
言葉使いや性格はそのまま。性別が変わったのは
「来世では政宗とつがいになる」という絶対運命黙示録の邂逅作用。
真田家の長女だが、武田信玄の養女。
■長曾我部元親…22歳。幼い頃にアメリカに遊学中、政宗と出会い
殴り合いの喧嘩を経て唯一の彼の親友になる。
機械工学の天才で若き実業家。MIT出身。
■毛利元就…22歳。元親の幼馴染で思い人だが全くつれない。
超絶ツンデレ属性の女性。おそらく幸村と同じ理由。
幸村には心を許して、いつも見守っている。
■石田三成…18歳。既に豊臣グループの若き後継者として
活躍する俊才。前世魂を持っていて、政宗とは
苦い記憶を共有している。幸村とは遠縁の親戚にあたる。
■徳川家康…18歳。三成と同じくかつては豊臣グループにいたが、
独立したことで親友と絶交状態に。元親の親友。
【蒼紅瀬戸内関ヶ原で海へG0!】
真田幸村は今年の二月二日で十七歳に
なったばかりの女子高生だ。
今年上半期は到底一言では語り尽くせない
諸事情の嵐に巻き込まれ、
気がつけば六月にはオートクチュール注文の
純白のウェディングドレスを
身にまとい、世界でも屈指の財閥伊達家の長男にして後継者、
伊達政宗(19)の花嫁になっていた。
怒涛の人生とはまさにこんな生き様を表現するのでは
なかろうかと思うが、真田幸村という人物もまた、
その新郎である隻眼の青年と性格こそ違えど、
根本的な倫理観や思想、価値観を同じくする大器
であった為に出会ってわずか数カ月しか経過していない、
二十歳前に既に米国で
ハーバードとイェールを卒業し、
MBAを取得する巨大企業の若社長から
三回目のデートで薬指にピジョン・ブラッドのルビーリングを
嵌められても、
「…政宗殿のお給料三カ月分とは…
果たしていか程のものであろうか…」と
一瞬考えこむレベルの反応しかしなかった。
だが表参道ヒルズのど真ん中でひざまづかれて
「Marriage me」と左手に接吻され、
「愛してんだよ、あんたを、心から。結婚してくれ」
と一つしかない蒼の瞳で
熱烈に求婚された瞬間、何かが幸村の中で芽生えた。
それまでは「尊敬するに値する二つ年上の友人」としか認識していなかった
政宗に対し、彼の一途で真摯なプロポーズの言葉が脳内に「パァン!」と
鳴り響き、幸村の初恋のスタートダッシュは始まったのだ。
迷いが全く無かった訳ではけしてない。
幸村は信州上田の古い武家の子孫として
それなりの家柄に生まれたが、中小企業の経営者として
この苦しい時代において
生き残りを画策する父親の意向により、
敗戦後半世紀以上日本の経済かつ政治界をも支えてきた
武田グループの会長信玄に、幼くして養女に出された。
実の父親に忠誠の証として売られたというのが
事実上の裏話なのであるが、
それが逆に幸村の運命を大きく飛翔させたのだ。
小中学校を卒業してもなお、赤ん坊のような純粋さを全く失わず、心根の優しい
そして情熱的な「一人娘」を
溺愛した信玄は、彼女に相応しい学びの場と、
恵まれた家庭環境と、そして情操教育を
水からの手で与えた。
幸村は二十一世紀最先端の若者として
産まれ生きながらも、
その魂は武士の時代のままに真っ直ぐで、
愛されながらもある意味危険な
一面を持っている少女だったのだ。
誰にも傷つけられず純粋培養された箱入り娘
であり綴られたのは、ひとえに信玄の多大なる
権威の鳥籠の中にあったこそである。
若くして常人の頭脳を軽く凌駕し、才能に溢れかつ
野心に燃える伊達政宗との出会いは、
お目付役の猿飛佐助に言わせれば
「発情期の竜の前に、虎の赤ん坊を投げ込むようなもの」
であったのだ。
当初、幸村は余りにも今まで知る人間とは違った政宗の
傲慢かつ自己中心的な言動や行動に戸惑い、
時には激しく衝突した。
しかしまさに掌中の珠のごとく慈しんで愛され
育てられた幸村であったからこそ、
秀才ゆえにひどく世間を斜めに見ていた
政宗の心に焔を灯したのである。
略
「……止めろ、小十郎」
「は?」
回想に浸っていて反応が遅れた。
「Shit!車止めろ!」
対向車の全く無い田舎道。サイドブレーキが甲高く悲鳴を上げる。
「政宗様!」
まだ完全に体が止まらないままに後部座席のドアが開いて、
スーツ姿の政宗が飛び出していく。
「政宗様ぁっ!」
…危険です…と叫ぼうとして、飲み込んだ。
停車した国道の向こうの砂浜…既に日が落ちて、
虫が乱舞する薄暗いライトだけを頼りに確認した風景の中に、
真田幸村と石田三成の二人がいた。
…まるで別れを惜しむ恋人同士のように抱き合って。
無声映画の一場面の様だった。小十郎が外に出る暇もなく、
政宗が力を失った幸村を抱き上げ今まで自分が
座っていたシートに押し込んで、再び有無も言わせずドアを強く
叩き閉めたのだ。その時確かに小十郎は蒼い怒りの
オーラに包まれた主人の恐ろしい形相を見た。
「政宗様!」
今度は素早くドアを開けた小十郎が、ただ事ではない
雰囲気に押されつつも背中を呼び止める。
無言だった長身は数歩進むと「…coolじゃねぇな…」
と肩を落としてしばらく立ちすくんでいた。
視線を流すと、向こうには石田三成が静謐な表情で
こちらをじっと見据えている。
そこには邪念も罪悪感も無い。政宗の様子をただ黙って見つめ、
そして待っている銀色の鋭い視線。
「…小十郎、幸村を連れて先にあいつらん所へ行ってくれ。
どうも具合が悪いらしい」
「は…。政宗様は?」
「ケリをつけなきゃならねぇらしい。
まあ一度きちんと腹ん中見せ合う相手だったしな」
「ま、政宗殿…っ」
絞り出すような掠れ声に、二人は振り返った。
後部座席から前のシートの背にしがみつくようにして、
幸村がなんとか起きあがろうとしている。
「政宗…殿っ…。違うのです…。それがしを…信じて…下されっ…」
「I trust you…信じてるって。大丈夫だから、アンタは早く戻りな」
「ですが…っ」
確かに、いつになく真っ青な顔で震える
幸村の状態は普通ではない。
小十郎がそっと前髪をかきあげて額に触れると、熱い。
微熱があるようだ。
反対に手指は子供体温のいつもと反対に冷え切っている。
おそらくは脳貧血だろう。
だが念の為に救急車を呼ぶべきかと迷う小十郎のすぐ横に、
いつ間にか政宗が屈んでいて、幸村の手の平をさすり自分の頬に滑らせた。
「Please trust me.アンタも俺を信じていてくれ。
これは男同士の話だ」
まだ何か言おうとする幸村をそっと横倒しにして、
小十郎は三成へと歩く政宗の背中に
「では三十分でお迎えにあがります」と冷静に放った。
「どうせなら一時間みてくれ」
「なりません。真田の容体が急変したらいかがなさいます。
それにあの状態で
そんなに待たせるおつもりですか」
「I see.んじゃ…まあ適当に来てくれ。…幸村を頼む」
「御意」
遠くなっていくプレジデントのエグゾースト。
政宗は胸ポケットからアイフォンを取り出す。
「ああ悪ぃな。今、小十郎が幸村を乗せてそっちに行った。
幸村を診てくれ。俺も少ししたら戻る」
向こうの対応を待たず節電し、元々緩めていた
シルクのネクタイを完全に外した。
長めの前髪で右顔を隠している為分かり辛いが、
無表情が氷のごとく張り付いているという感じであろうか。
「It's degeneration in the hell…
アンタまさか幸村に未練があんのか?
俺が地獄に叩き落として忘れさせてやってもいいんだぜ?」
「アレは最初から私のものではない。ただ私は遠くから見守る者。
それだけだ」
「Ha!見守る?そんな必要はねーよ。
真田幸村は俺一人だけのものだ。昔っからずっとな!」
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