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2011/12/18 (Sun) 【そして、約束のそらへ】冬コミ新刊見本。

【そして、約束のそらへ】

2011年コミックマーケットに新刊として出る
exams最後の戦国BASARA本です。
小説で、劇場版以降の物語になっています。
一日目西ホール い38a examsにて。

蒼紅中心ほんのりHあり、瀬戸内&関ヶ原テイスト。
念願だったアニキと幸村の初めての出会いなんかも。

書店委託「とらのあな」様で予定していますが、
自家通販も受け付けます。


fatimafatisjp★yahoo.co.jp→星を@マークにして
メールをくださいませ。件名「通信申し込み」にて。
二日間返信が無い時は、恐縮ですが拍手コメにて
お問い合わせください。

____________________________________________________________________


伊達政宗は奥州の地を愛してはいたが、
だがこの土地に有るのは楽しい思い出だけではない。
禍々しい記憶も苦渋の想いも、
封印した片目失明の悲哀も、光も闇も全てが
ここに消えない傷跡と共に生涯横たわっている。
けれども、幸村が新しい城に入った事で、
その闇が一気に消し飛んだのだ。
毎朝、政宗は幸村と共に起きて彼に統治の方法と知略を教え、
彼の好きな甘味を発明し、刀と槍を激しく交わらせて、
そして夜には優しさと凶暴な愛情で彼を抱いた。

常に幸村に背中を憧憬の眼差しで見つめられている緊張感は、政宗の
卓越した政治才覚を更に研ぎ澄ませ、活力となって充実させた。
最初は不安の表情を見せていた幸村も、やがて独眼竜の生地に馴染んで、
まだ遠慮はしつつも政宗の左隣を自らの居場所と落ち着いたのである。
こんなにも楽しく輝ける日々を、政宗はこの郷里で味わった事が無かった。
まさに氷が焔によって溶かされ、
緑芽吹く春を迎えた幸福に酔いしれた訳である。

徳川家康が中心となって日の本の泰平統一が成された今、
幸村ともう命懸けの戦いは出来ない。
紅蓮の鬼の炎に身を焼かれる至上の恍惚は二度と得られないのだ。
それならば幸村にどうやって一心同体の対として
己の存在を刻みつければ良いのか。

他に答えは無い。深く強い政宗の想いで
まだ幼い純粋さだけ含み水揚げされていない蕾を、
政宗の手で咲き誇らせるしか術が無かった。
「好敵手」が「かつての」と変わらざるをえない時代になった時、
「ならば永遠の番になるしか他は無い」と。
嘲笑うならばそうしろ、紅蓮の鬼は永遠に俺だけの物だ。

信玄が果たしてそんな独眼竜の苦渋に自らの
謙信への想いを同調させたのか、それとも同情したのかは分からない。
ともかく幸村は政宗の腕の中にいる。それだけだ。

しかし、共にいるからと油断が出来ないと痛感したのが昨日だ。
一日早く到着して奥州から蝦夷を見聞する人物の訪問を知らず、
政宗は一日だけ幸村を一人にした。

まるで花嫁の侍女のように付いてきた猿飛佐助も
信玄への報告で留守であり、幸村も庭同然となった伊達領に慣れて
「栗拾いに行きたい」と申し出て来たのだ。
苦手な勉学で疲れても泣き言一つ零さない「伴侶」に政宗は上機嫌で
許しを与え、自分は小十郎を連れて旧上杉領を見に行った。

すっかり日も暮れて青葉城の正門を潜ると、
待っていたのは「幸村公いまだ戻らず」の報。
あの嘘一つつけない幸村が何も告げずに…。
血の凍る予感に追われ政宗は探索に出た。
向う見ずなところがあるから、川に落ちて…
いや熊にでも出会ったか…と
こちらもまた不安な顔の小十郎を従えて、森の奥へ…
と入ると意外な場所から
探し人の声がしたのだ。
揺れる松明の炎の中、確かに幸村はいた。
白馬に乗る石田三成の腕の中である。

栗の棘を踏み抜いて転倒した幸村は、
そのまま谷の入り口近くまで落下して、
しばらく気を失っていたらしい。幸運にも
そこへ偶然通りかかったのが、
蝦夷の港を確認して政宗の元へ向かっていた三成だった…
というオチなのだが、信玄から頼まれた幸村をもう少しで
失うかもしれなかった、という事実は
政宗の自尊心を手酷く傷付けた。幸村が
「そのようにお気になさる程では…」と
取り成しても紛れない。

政宗の気落ちを見て幸村が落ち込まないはずがない。
しかも政宗から貰った正絹の
足袋を血で汚してしまったのだ。
その幸村を元気付けたのが元親だというのも、政宗の気に障った。

…政宗殿が苛立っておられる…。

当然、番の竜のその怒りの気は実に正直に若き虎へと伝達する。
自分を包み込むように抱き上げ、奥から裏を回り
客間へと進む眼帯を見上げながら、
「紅蓮の虎」真田幸村は、落としそうだった溜め息をそっと殺した。

【略】

徳川家康が関東の「江戸」という土地に新たに城を築き、
「東照権現」の権名の元に統治を始め、
石田三成が「太閤」位を継承して改築した大阪城に居を構えて、
二人が並行し日の本を治め始めて二月もした頃、
そっけない断りの手紙続きに痺れを切らした
伊達「陸奥守」政宗が、幸村の元へ馬を走らせて来たのは今年の夏。

幸村としては全く悪気は無かった。
対等になるまでは会えない、と決意を固めたのは
政宗に似合う武将になりたかったからであるし、
どうしても会ってしまえば
竜に丸めこまれてしまう。政宗は一昼夜駆けて来た息を乱し、
滝の様に汗を流しながら
乱れ髪も泥に濡れた着物もそのままに、
下馬して開口一番詰った。

「アンタは冷たい」

傷付いた幼い顔を見て隻眼の男は
「泣きたいのは俺だぜ」と吐き捨てる。
言い訳はしたくなかった。黙っていると
「アンタがあがいてるのは俺も分かってる」
と気不味そうに顔を逸らす。
「だが、こちとら何カ月もほっとかれて
満足出来る程老いちゃいねーんだ。
惚れた相手にゃ会いてぇし、抱きてぇ。
…アンタだって俺を思って体を慰めた夜もあるだろ?」

引き寄せられ、強く強く抱き締められて、
思わず接吻に応えてしまった。
いつも政宗が丁寧に合わせる香に心が揺れる。

「取り決めをしようぜ」

発案したのは独眼竜その人である。
「俺達も決めるんだ。徳川と石田みてぇにな…
お互いどこまで踏み入れるのを許すか。
ただし、俺とアンタはもう離れられねぇ体になっちまってる。
分かるだろ?
だからあいつらとは色が違う取り決めだ。
…そうだな…まあ夫婦が仕事の有る夜は寝室を
別にする…ただし三日が限度だって、simpleなruleだよ」


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プロフィール

鷹匠朱奈

Author:鷹匠朱奈
こちらは同人誌サークル
examsの鷹匠朱奈が管理する
情報・作品掲載ブログに
なります。
ボーイズラブやパロディ作品の
公開もしていますので
ご了承くださいませ。

現在は、
「テ/ニ/ス/の/王/子/様」
九州ニ翼千歳橘1000%!!

で活動中。

四天宝寺と氷帝が大好きで
別格は裕太、不二兄弟(周裕)
跡部(跡→手塚←真田)
比嘉中オールスターズ、
財謙・白金カップリングや、
忍足従兄弟ネタ、阿久津×タカ
手塚←ミユキも大好物です♪


色々なキャラがメインカップルに
絡んでくる話が多いと思います。

戦国BA/SA/RAでは
政宗×幸村、元親×元就と、
関ヶ原は三成と幸村の
不可思議な主従関係を、
三成を遠くから見守る家康
…みたいな感じです。

「TI/GER&BU/NNY」では
兎×虎にラブ♪虎右絶対固定!

他にそれからイナイレの
炎→円←鬼が
大好物♪

永野護とガンダムユニコーンと
菅野よう子シンパ♪

都内の大規模イベント
に大体参加してます。

http://www.pixiv.net/member.php?id=1859580
ツイッター doramamaker

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